映画レポ:JOKER

やっとやっと見ましたジョーカー!
ネタバレを踏まぬよう、最新の注意を払いながらも聞こえてくる噂は、
後味の悪さ最悪!or 面白い良かった!のどちらか。

私の場合は後者でした。
ダークヒーローが主役のストーリーは最初から分かっている事だったので、
どんな残酷な事をしでかすんだろうか?と思ってましたが、
想像以上の、なるべくして出来上がったダークヒーローでした。
それが完成され、お披露目とも言うべき
階段を踊りながら降りていくシーンがやっぱり一番印象的でした。
最悪の悪が誕生したにも関わらず、
何故かとてつもなく、かっこ良く見えるんですこのシーン!

理解されにくい障害を持ちつつ、コメディアンをひたむきに
一所懸命に目指す、アーサーが除々に闇落ちしていく
アーサー演じる、ホアキン・フェニックスの表情と、
気持ち悪さをふくんだ演技はすごかった。

また、アーサー本人の気持ちと見る側が感じる真逆の音楽の使い方が
ゾッと感とジョーカーのカッコ良さや開放感を引き立ててました。

さー皆さん、これどない思います?
残酷なのはジョーカーか?世間か?金持ちか?
を叩きつけられる、ラストの演出に
あーこれが映画だ!って感動しました

で、イラストは一番印象的な階段を踊りながら降りていくシーンと
あどけなさを残したブルース・ウェイン。
後のバットマンって思ってみたらもっと面白い。途中で気がついた私…。
唯一アーサーを気づかいデートしてくれた彼女ソフィーがめっちゃかわいい。
除々に変わっていくアーサーの目もとや表情。怖いけどすごいのでじっくり見て下さい。
タバコふかしながら駅を歩いてるシーンは、階段の次にカッコいいシーン。
本当は全身描きたかった。

さて、ジョーカーがヒットするって、
世界中がどこか、ゴッサムシティ化していて
いいと悪いが二極化した感想はみんな
ジョーカーに同情したいけど、いやそうはなるまい!
っていう心情がどこかにあるんでしょうかね~。
と思いつつ、あー6月7月にあらゆる社会保証金やら税金の支払で
貯金が詰みそうになった時、多額の汚職事件ニュースみて
ちょっと心がジョーカー化したのを思い出しました。
みんないるよ、どっかに小さいジョーカーが。